SSブログ

指揮者-4 [オーケストラ]

今日はクルト マズアを取り上げましょう。
彼は旧東ドイツのライプヒッチ ゲヴァントハウスオーケストラの常任指揮者でした。1976年に初来日してから数年間定期的に訪れ読響のために尽力をつくしてくれた指揮者です。
非常に大柄な人で指揮台に立つと見下ろされる感じでした。鋭い目をしてて非常に威圧するような感じで、あんまり好きになれないタイプの指揮者でした。
実際「俺はお前たちにドイツ音楽を教えてやるんだから俺の言うとうりにしろ」と押し付けてくる人で、我々楽員はあんまり好きになれませんでした。
とてもいいことも言ってくれるんだけどそれが押し付けがましく感じちゃう。
オケマンというのは、褒められるとうれしくなって、実力いじょうの力を発揮するするけど、反対にいろいろ言われすぎると、自分の音楽が否定されたような気持ちになってしまい気持ちが乗らないという
状況になってしまいます。
マズアの奥さんは日本人で時々練習場に来たりしたことがありましたが、楽員たちが話してることを
小耳に挟んだのでしょうね。
それをご主人即ちマズアに「あなたのこと皆クルトマズイヤーといってるわよ」と話したそうです。
そんなことが本人の耳に入ったら、こりゃあどやされるぞと内心ビクビクしてましたが、別に癇癪をおこすわけでもなく平穏無事にすぎました。
そこは度量の大きさを示したのでしょう。
個人てきにはあんまり好きな指揮者ではありませんでしたが、オーケストラのためにはいろいろ力を
貸してくれまして新しいゲヴァントハウスコンサートホールのこけら落しの一連のなかに読響を招待して
くれまして、日本のオーケストラの代表として参加することができました。
そういう機会を作ってくれたマズアには非常に感謝しております。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

指揮者-3指揮者ー5 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。