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ソリストー6 [オーケストラ]

今日は管楽器と声楽部門のソリストを思い出しながら上げてゆきたいと思います。
ピアノ、バイオリン、チェロにくらべると大分人数的には少なくなりますが、それでもフルートのジャン・
ピエール・ランパル、オール・ニコレ、ジェームズ・ゴルウェイ この三人は全く違う音色を持ったソリストで演奏スタイルも全然違ってました。
トランペットのモーリス・アンドレ この人の音色はあくまで透明で明るくほんとうにブリリアントな演奏でした。人柄も人なつっこく明るく誰にでも気さくに声を掛ける、そんなマエストロでした。
ホルンではバリー・タックウエル、ペーター・ダムの両人が印象に残ってます。ホルン奏者というのは
物静かなインテリジェンスを感じさせる人が多いみたいです。あくまで個人的な感想ですがね。
声楽家は非常に多くのソリストが登場してます、というのはオペラのアリア集、ベート-ウベンの第9は
毎年恒例のようにしてましたから、そこに出演された方々は何十人といらっしゃいますので、第9で何回もご一緒したソリストの名前をあげたいとおもいます。
伊藤京子、長野羊奈子、藤沼昭彦、五十嵐喜芳、栗林義信、佐藤しのぶ、小林一男、勝部太、
井原直子そのほかにもいっぱい共演していただきました。
毎年年末になるとどこのオーケストラも第9を演奏しますのでどこもソリストを確保するのが大変なようです。これは日本だけの現象だそうです。
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ソリスト-5 [オーケストラ]

今日は弦楽器群のソリストを取り上げてみたいと思います。
こちらも多士多才で演奏会を盛り上げてくだっさた方々は 最初の10年間ほどは圧倒的に日本人ソリストが多かったです。
江藤俊哉、小林武史、藤川真弓、豊田耕児、海野義雄、前橋汀子、その後1974年過ぎから
イツアーク・パールマン、サルヴァドーレ・アッカルド、ボフスラフ・マトウシェック(読響のコンマス)
シュロモ・ミンツ、ピンカス・ズッカーマン、オーギュスタン・デュメイ、ギドン・クレーメル
まだまだいっぱいいらっしゃいますが、チェロ奏者では モーリス・ジャンドロン、ヤーノシュ・シュタルケル、ヨーヨー・マ、リン・ハレル、堤剛、藤原真理、毛利伯朗
こういうすばらしいソリストと一緒に演奏できたということは非常に貴重な体験だったと思います。
オケマンとして非常に恵まれた環境にあったのだなと、感謝しております。
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ソリスト-4 [オーケストラ]

暑いですね、いよいよ本格的に夏に突入ですね。
ソリストを3回個々を取り上げてきましたがあまりに共演したソリスト陣が多いので今日は思いつくままに分類にわけて名前をあげてみたいと思います。
ピアノ  レフ・オボーリン、ルドルフ・ゼルキン、ウラディミール
・アシュケナージ、レオナルド・ゲルバー
     クリストフ・エッシェンバッハ、マルタ・アルゲリッチ、フランス・クリダ、アリシア・デ・ラローチャ
     ジョン・オッコーナ、アルド・チッコリーニ、アンドレ・ワッツ、アンネローゼ・シュッミット
     ゲルハルト・オピッツ、ラザール・ベルマン、ラベック姉妹、ミシェル・ベロフ、内田光子、中村
     紘子、園田高弘、野島 稔、花房晴美、小山実稚枝恵、仲道郁代、練木繁夫、安川加寿子
以上順不同で列記しましたが勿論このほかにも大勢いらっしゃいます。
ここに揚げた方々は個人的に印象に残ったソリスト、定期、名曲シリーズによく出演してくださった方々です。
この方たちの名前を見るだけで演奏してる時のさまざまな様子が思い出されてきます。
オケに在籍した36年の間にこんなすばらしいソリストのかたがたと共演できたことは自分にとってとても大きな財産だと思います。
次回は弦楽器のソリストを取り上げましょう。
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ソリストー3 [オーケストラ]

今日はバイオリンのイヴリー ・ギトリスさんについてお話したいとおもいます。
マエストロは今年多分80才台に到達してるとおもうのですが、まだ現役でリサイタルを開いています。
初めて共演したのが1980年ですから50台後半から60ぐらいのときでした。
全く気取らない人で非常にフレンドリイな感じですぐ皆と打ち解けて練習も和気あいあいで非常に楽しかった、という記憶があります。
一見身だしなみも無造作に見えるんですが統一感がかんじられるスタイルでした。
頭はもじゃもじゃで今も昔もほとんど同じです。
楽器はストラディバリで非常に張りの強いしかしとても繊細な音色のすばらしいものです。
一流のソリストは皆いい楽器をもってますがマエストロのストラドはその彼のテクニックによって彼にしか出せない音色、表現の仕方で独特な音楽が作りだされました。
そのときのコンサートではパガニーニのコンチェルトNo1を演奏したのですが、そのときの様子はまるで
パガニーニが乗り移ったんじゃないかと思うほど、曲の中に入り込んでいました。
単にバイオリンを弾いてるというのではなく会場中に音楽が溢れてる、そんな感じでした。
4,5年前私も指導してる藤沢ジュニアオーケストラに出演してくださいまして、チャイコフスキーのコンチェルトを子供たちと一緒に演奏していただきました。
子供たちにいろいろアドヴァイスしてくれましてプロのオケでは考えられないほどの長時間練習をしてくれました。
子供たちは大喜びでマエストロの話に耳を傾け少しでも多くのものを吸収しよう、と一生懸命でした。
こんな世界的に有名なソリストと共演できて子供たちにとっては貴重な体験だった、と思います。
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ソリスト-2 [オーケストラ]

今日はモーツアルトを弾かせたらNo1と言われていたイングリット ヘブラーについてお話しようとおもいます。
今から40年前共演することになり名声は知っていましたがどんな人だろうとわくわくどきどきしながら
ホールに姿をみせるのを待ってました。
とても大柄なしかしとても上品な立ち居振る舞いのレディでした。にこやかに我々に挨拶されてすぐピアノの前に座りモーツアルトの【戴冠式】の練習が始まりました。
本当に前評判に違がわずきれいな澄んだ音色で珠玉が転がるような、そんな感じに聞こえました。
ああモーツアルトのピアノ曲というのはこういう風に弾くんだ!とそのとき思いました。
ピアノにはノンレガート奏法という難しい弾き方があるそうです。
それをいともやすやすと使いモーツアルト音楽を表現、再現している。
それを目の当たりに見て聞いてほんとうにすごいピアニストだなと実感しました。
後日CD屋でバイオリンのシェリングとのデュオソナタを見つけ買い求め聴きましたが期待に違わず
すばらしい演奏でした。 それではまた次回!


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ソリスト-1 [オーケストラ]

オーケストラにいたお陰で数多くのソリストに出会うことができました。
数え切れないほどのソリストと共演させてもらいました、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ピアノ、フルート、クラリネット、トランペット、声楽家ホントにいろいろなジャンルのソリストに出会いました。
皆一流の人たちですから多くのことを学びました。
なんといっても圧倒的に多いのはピアノ、ヴァイオリンです。
自分にとって忘れられないひとはシェリングです。この人のバッハの無伴奏ソナタ、パルティータは学生時代にバイブルとして耳にタコが出来るくらい聴いてきました。
そんなマエストロと共演できるなんてオケマン冥利に尽きると思いました
1964年の定期演奏会で、バッハのコンチェルトNo2,とシベリウスのコンチェルトを演奏してくれました。
どちらもすき透るような音色で伴奏しながら聞きほれていました。
そして、アンコールでバッハの無伴奏ソナタ1番からアダジオ演奏してくれました。
レコード(CDではありません)でさんざん聴いてた曲なのでよくその演奏は音が無限に伸びていくという
感じを受けてました。それじゃ実際生で聴いたらどうなんだろうと固唾をのんで耳を傾けてたら聞こえて
くる音が全くレコードと同じでした。
あれにはびっくりしました。レコーディングとホールでは全然条件が違うわけですから、レコードの様な
響きは期待できないかなと思ってたのですが、レコード以上の澄んだ響きで魅了されました。
その後もいろいろなソリスト、CDなんかで聞きますが私にとってはシェリングのバッハが最高ですね。

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指揮者-8 [オーケストラ]

3日間後無沙汰しました。
今日は取り上げてきましたザンデルリンク、マズア、ロジェストベンスキー、オッテルローと同じく読響の
名誉指揮者であるラファウエル フリューベック デ ブルゴスについてお話しましょう。
非常に長い名前ですがこれはブルゴス出身のラファエル フリューベックということです。
実はもう一人同じ名前の指揮者がいましてその指揮者と混同しないように要するに日本流にいいますと芸名ですな。
それで我々は親しみをこめてブルゴスさんと呼んでました。
スペインのブルゴスで育ったのですが、元々はドイツ人のようです。
でもやはりスペインものが得意でそのなかでもファリャの「三角帽子」とか歌劇「はかない人生」などは忘れられない名演だったと記憶してます。
決してスマートな振りかたじゃないですがとても分りやすく、「三角帽子」の独特なスペインのリズムが
かもし出されて知らず知らずのうちに乗せられてるというかんじですね。
どこがどうなんだ、と言われても明快には答えられないですが、彼の頭というよりも身体のなかにスペイン音楽の血、リズムが入っていてそれが指揮棒の先から溢れでてくる、そんな気がします。
「はかない人生」のときはステージで演奏会形式でオーケストラの前にフラメンコが踊れるスペースを
用意しスペイン有名なフラメンコダンサーに踊ってもらいました。
それとスペインの地歌のような歌が入るのですがこれも本場の地歌歌手が歌い会場全体がスペインに
引越したんじゃないかと錯覚を覚える程の熱演でした。
ブルゴスは当団の常任指揮者も勤めてもらいましてその間にヨーロッパ旅行もしました。
そのとき彼の出身地であるブルゴスにも行きまして演奏会もしましたが、その町にブルゴスさんの兄弟が住んでいて理髪店を経営してるとの情報を得て仲間たちと捜しに行きました。
そしたら居たいたわれらがブルゴスさんとそっくりな人がハサミを持って散髪してるのを目撃。
あまりに似ているので彼本人がハサミ持ってるのか?と思ったほどでした。
その日の演奏会は市内のシアターで行いましたが、一番驚いたのは前半が終わり休憩その後開始ベルがなり我々はステージに上がったのですが、客席に誰も居ない。えっもしかして皆帰ってしまったのかなと誰も居ない客席を眺めていたらぼつぼつと皆戻ってくるのです。
要するに向こうのお客さんたちは開始ベルなんか全然気にしてない、全く自分たちのペースで皆と談笑しながら「じゃ後半聴きにもどるか」てな感じですね
日本の演奏会では絶対ありえない体験でした。
この旅行でのアンコールにはブルゴスが編曲したスペインの曲をよういしたのですが、そのうちの1曲
「アロンソの結婚」を演奏すると客は大喜びでした。
とても華やかな曲でスペインの情景が浮かんでくるような楽しい曲です。
これは日本でのブルゴスの演奏会のアンコールでは度々取り上げたのでお聞きになった方は多分
大勢いらっしゃると思います。
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指揮者-7 [オーケストラ]

今日は読響創設期に度々来日し我々オーケストラの為に尽力をつくしてくれたウィレム ヴァン オッテルローについてお話しましょう。
彼はオランダの ロッテルダムオーケストラの指揮者でとてもジェントルマンの雰囲気を感じさせるひとでした。
しかし実際にはとても情熱家でリハーサルの時はいつも真剣に忍耐強く音のチェックをしてくれました。
というのは読響は結成してまだ日が浅く、いろいろなオーケストラから引き抜いて集まってきた集団でしたので、皆優秀なのですが一匹狼みたいなところがあり、特に管楽器の人は自分の音程が正しいと信じて「違ってるのはお前だろう」と言う具合で、なかなか音を聴き合ってハーモニーを調整することが
困難なことがしばしばありました。
そういう時に オッテルローさんはひとりひとりの音程をチェックして時には舌打ちしながら我慢強く仕上げてくれました。
まだまだ何回も振ってもらいたいマエストロだったのですが1978年にオーストラリアで交通事故のために亡くなられました。非常に残念でした。
後で聞いたところによりますと大変なスピード狂でそれが原因の事故死だったようです。
指揮台に立ってるときにはそんなこと想像もできない人でした。
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指揮者ー6 [オーケストラ]

今日は共演した回数は少ないのですが非常に印象に残ってる指揮者クラウディオ シモーネを取り上げましょう。
彼はイタリアのヴェニス合奏団の指揮者で数多くのCDやレコードで名前は知ってました。
イタリアの人なのでさぞ垢抜けたスマートな人かなと想像してたら、全く逆で下半身が非常に大きく、その腰の上に上半身が不釣合いな感じで乗ッ勝てると言う、お世辞にもスマートとはいえないスタイルでした。頭もチリチリヘアでてっぺんが禿げてる、丸い眼鏡を無造作に掛けてるという印象でした。
しかしそんな外見とは違って、とても気さくで、言葉を覚えるのもとても早く、漢字も覚え自分の名前を漢字で書いたりしてました。
さすがにイタリアの指揮者だなと思わされたのは彼の要求どうりにすると、がらっと音色が変わったのです。
どういうことかと言うとそのときヴィバルディの「四季」を練習したのですが「弓を早く大きく使ってください」と言われたのです。
どちらかというと我々はドイツ音楽を主に勉強してましたので、弓は丁寧にゆっくり使うと教わってきました。 そういうことが身にしみてるので、イタリアの音楽を弾く時もドイツ音楽の時のように弾いていたのです。
そこえ彼の一言「弓を早く大きく」 そうしてみると明らかに音色が明るくなったのです。
ちょっとしたことなんですが、目から鱗が落ちる思いでした。
もともと性格も明るい人でしたので、なにを演奏しても明るくなりました。
ですからイタリア物はとてもいいのですが、ドイツの音楽を振るとなんとなく明るい、軽い感じの演奏に
なったきらいがありました。
でもとても印象に残るいい指揮者でした。
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指揮者ー5 [オーケストラ]

今日はイタリアのオペラ指揮者で世界的に有名なネロ サンティについてお話しましょう。
我々にとっては初めて手合わせする指揮者でしたが、非常にフランクな人で親しみやすい人でした。
非常に大柄な人でウエストは2メートルあるんじゃないかと思えるほど大きく、お尻の幅も普通の日本人の2倍あるんじゃないかと、圧倒されました。いつもネクタイを締めているけれども長さが足りなくてお腹の上のほうにチョコンとのっかてるという感じでした。
練習はいつも明るく遠くまで良く響く大きな声で話します、オペラの膨大なスコアをすべて暗譜していてどんなパートでもその楽器奏者の前に行きドレミ(勿論これはイタリア語)で歌いながらそのパートに指示していく。これはもう全く驚異的なことです。
常に精力的でプレゴー、プレゴー(ハイドウゾ!)言いながらどんどん進めていきます。
どんな難しいパッセージでもいやな顔もせず何回でもやらせる、けれどもにこやかに振るので皆も緊張することなくトライすることが出来て、上手くできるとブラボーといって褒めてくれるので、やらされたプレイヤーも
満足感をおぼえます。
人を引っ張っていくのが上手な人です。
また声がとても良くて、本番で歌うオペラ歌手よりも上手で代わってステージに立ったら?なんて皆で話し合ったものです。
なんせスコアが完全に頭にはいってますから、指揮は非常に明快で安心して付いていく事ができ、楽しみながら演奏できました。
そうですサンティの風貌はオペラ「ファルスタッフ」の飲んだくれの親爺そのものです。
このオペラを見たことが人なら容易に想像できると思います。
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