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指揮者ー6 [オーケストラ]

今日は共演した回数は少ないのですが非常に印象に残ってる指揮者クラウディオ シモーネを取り上げましょう。
彼はイタリアのヴェニス合奏団の指揮者で数多くのCDやレコードで名前は知ってました。
イタリアの人なのでさぞ垢抜けたスマートな人かなと想像してたら、全く逆で下半身が非常に大きく、その腰の上に上半身が不釣合いな感じで乗ッ勝てると言う、お世辞にもスマートとはいえないスタイルでした。頭もチリチリヘアでてっぺんが禿げてる、丸い眼鏡を無造作に掛けてるという印象でした。
しかしそんな外見とは違って、とても気さくで、言葉を覚えるのもとても早く、漢字も覚え自分の名前を漢字で書いたりしてました。
さすがにイタリアの指揮者だなと思わされたのは彼の要求どうりにすると、がらっと音色が変わったのです。
どういうことかと言うとそのときヴィバルディの「四季」を練習したのですが「弓を早く大きく使ってください」と言われたのです。
どちらかというと我々はドイツ音楽を主に勉強してましたので、弓は丁寧にゆっくり使うと教わってきました。 そういうことが身にしみてるので、イタリアの音楽を弾く時もドイツ音楽の時のように弾いていたのです。
そこえ彼の一言「弓を早く大きく」 そうしてみると明らかに音色が明るくなったのです。
ちょっとしたことなんですが、目から鱗が落ちる思いでした。
もともと性格も明るい人でしたので、なにを演奏しても明るくなりました。
ですからイタリア物はとてもいいのですが、ドイツの音楽を振るとなんとなく明るい、軽い感じの演奏に
なったきらいがありました。
でもとても印象に残るいい指揮者でした。
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