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指揮者-8 [オーケストラ]

3日間後無沙汰しました。
今日は取り上げてきましたザンデルリンク、マズア、ロジェストベンスキー、オッテルローと同じく読響の
名誉指揮者であるラファウエル フリューベック デ ブルゴスについてお話しましょう。
非常に長い名前ですがこれはブルゴス出身のラファエル フリューベックということです。
実はもう一人同じ名前の指揮者がいましてその指揮者と混同しないように要するに日本流にいいますと芸名ですな。
それで我々は親しみをこめてブルゴスさんと呼んでました。
スペインのブルゴスで育ったのですが、元々はドイツ人のようです。
でもやはりスペインものが得意でそのなかでもファリャの「三角帽子」とか歌劇「はかない人生」などは忘れられない名演だったと記憶してます。
決してスマートな振りかたじゃないですがとても分りやすく、「三角帽子」の独特なスペインのリズムが
かもし出されて知らず知らずのうちに乗せられてるというかんじですね。
どこがどうなんだ、と言われても明快には答えられないですが、彼の頭というよりも身体のなかにスペイン音楽の血、リズムが入っていてそれが指揮棒の先から溢れでてくる、そんな気がします。
「はかない人生」のときはステージで演奏会形式でオーケストラの前にフラメンコが踊れるスペースを
用意しスペイン有名なフラメンコダンサーに踊ってもらいました。
それとスペインの地歌のような歌が入るのですがこれも本場の地歌歌手が歌い会場全体がスペインに
引越したんじゃないかと錯覚を覚える程の熱演でした。
ブルゴスは当団の常任指揮者も勤めてもらいましてその間にヨーロッパ旅行もしました。
そのとき彼の出身地であるブルゴスにも行きまして演奏会もしましたが、その町にブルゴスさんの兄弟が住んでいて理髪店を経営してるとの情報を得て仲間たちと捜しに行きました。
そしたら居たいたわれらがブルゴスさんとそっくりな人がハサミを持って散髪してるのを目撃。
あまりに似ているので彼本人がハサミ持ってるのか?と思ったほどでした。
その日の演奏会は市内のシアターで行いましたが、一番驚いたのは前半が終わり休憩その後開始ベルがなり我々はステージに上がったのですが、客席に誰も居ない。えっもしかして皆帰ってしまったのかなと誰も居ない客席を眺めていたらぼつぼつと皆戻ってくるのです。
要するに向こうのお客さんたちは開始ベルなんか全然気にしてない、全く自分たちのペースで皆と談笑しながら「じゃ後半聴きにもどるか」てな感じですね
日本の演奏会では絶対ありえない体験でした。
この旅行でのアンコールにはブルゴスが編曲したスペインの曲をよういしたのですが、そのうちの1曲
「アロンソの結婚」を演奏すると客は大喜びでした。
とても華やかな曲でスペインの情景が浮かんでくるような楽しい曲です。
これは日本でのブルゴスの演奏会のアンコールでは度々取り上げたのでお聞きになった方は多分
大勢いらっしゃると思います。
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